下町食品のこだわり

私は、生まれ育った香港で染み付いた本場のちゃんぽんと皿うどんの味と香りをぜひ多くの皆様にお届けしたいと思い、昭和23年から母の実家のあった長崎市本下町(本下町は旧町名。現在は築町)にて製麺業を開業いたしました。

「お客様に喜んでいただける商品を作りたい。」

今日に至るまでその熱い思いは決して冷めることはありませんでしたが、口で言うほど簡単にいくものではありません。日清製粉鳥栖工場へ通い詰めて学んだ製麺のノウハウを活かし、時には一筋のひらめきを頼りに幾度も試行錯誤を重ねた結果、お客様からお褒めの言葉をいただける現在の配合分量と製法に至りました。
今では、地元長崎のお客様はもとより全国から「下町のちゃんぽん・皿うどんを」というお声がかかるようになり、努力が報われた達成感と皆様への感謝の気持ちでいっぱいです。しかし、これからも私の気持ちは初心と変わらず、
「お客様に喜んでいただける商品を作りたい。」であり、社員一同精進を重ねていきたいと考えております。

下町食品有限会社 代表取締役 石渡一郎

粉、水、製法すべてにベストを求めて

長崎市内には「新地」と呼ばれる中華街があるほど中国との縁が深い街、長崎。市内のいたるところに多くの中華料理店を見ることができますが、同様に「製麺所」も多いんです。
長崎の名物と言えば、その代名詞ともなっている「ちゃんぽん」、そして「皿うどん」。

私ども下町食品有限会社は、昭和23年に長崎市築町(旧町名、本下町)にて「下町製麺所」の名称で麺製造販売を開始してから今日まで、一貫して「お客様に喜んでいただける商品を作りたい」という熱意で「ちゃんぽん」と「皿うどん」に特化した麺作りを続けてまいりました。

ブレンド粉と麦飯石(ばくはんせき)

下町食品のこだわりは、何と言っても複数の種類の小麦粉を季節に合わせてブレンドした特製の粉、麦飯石(ばくはんせき)を用いて浄化された水とその温度、そして試行錯誤を重ねた研究の賜物と言える手をかけた製法にあります。
これらの厳選された粉・こだわりの水・独自の製法が、数ある市内の製麺所の中でも業界の皆様から「麺は下町でなければ」とのお声をかけていただいている理由です。
特に、下町食品の主力商品となっております揚げ皿うどん麺と半生ちゃんぽん麺は、独自にブレンドした中華麺用の粉を主原料に、副材料として欠かせない“かんすい”に独自の「唐あく」を使用しております。

昔ながらの「木製蒸し器」

また、製造工程で生麺に一度熱風をかけて水分を蒸発させ、その後から蒸気をかけて仕上げる麺製法は、煮てものびにくく、スープを吸い過ぎることがありません。
蒸し作業においては、あえて丈夫で管理がしやすい「ステンレス製」の蒸し器は使いません。

下町食品では今でも昔ながらの「木製蒸し器」を使って、余分な蒸気を木製部分が吸い取って麺によけいな水分が付着することがないように気を配っております。

こうして出来上がるサクサクとした食感と風味が持ち味の揚げ皿うどん麺とやわらかく味わいのある半生ちゃんぽん麺は、長い年月をかけて度重なる試行錯誤の上に完成したスープとともに特製の味となるのです。
これらの商品は、明治神宮の秋の大祭に奉納されるなど、下町食品のちゃんぽん・皿うどん麺のご利用者は全国に渡っております。


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